2018-01-01から1年間の記事一覧
「あなた」と「わたし」でひとつにはなれない kuro-matsu2023.hatenadiary.jp (星野源『アイデア』についての稿で書き損じてたところを補う形での追記のような文章になります) ひとりの集合体で集団や組織は形成される。どんなに結束力の強い手段でも、顔も…
「おはよう」と「さよなら」、そして日常はつづく 「ラテン文化*1の流れそのものが、レンゲの花のようなもので、私にわかりますのは日本的情緒―たとえばスミレの花のようなものだけなのです」と岡は言う。 レンゲとスミレの優劣を云々するのではない。レンゲ…
自分を大事に思ってくれる人を、簡単に手放しちゃいけない。 みくびったり、おとしめたりしちゃいけない。 そうしないと愛していい人が誰もいない人生になる。 梅田のグランフロント大阪で本を立ち読み(は体質的にできないので、正しくはただ本を眺めて、な…
「十年経ったけど、原爆を落とした人はわたしを見て『やった!またひとり殺せた』とちゃんと思うてくれとる?ひどいなあ。てっきりわたしは、死なずにすんだ人かと思ったのに」
クリス・プラットとジェレミー・レナーとデンゼル・ワシントンは、現代アメリカ3大父性ムンムン俳優
日本に帰ってしばらく経ち、前より決まっていた療養をしている。まあ、療養といっても、仕事と並行して、カウンセリングにちょこまか顔を出すぐらいのことなのだが。まあなんというか気楽な身分なもんだなあ、と久しぶりの田舎の暮らしでそれなりに落ち着い…
わからん………てんで、わからんけど、なんか分かるぞ………と、どうでもいいトラウマまで呼び覚まされた名シーン <前回> kuro-matsu2023.hatenadiary.jp 以前カウンセリングを受けたとき、項目の中に「あなたはよくひとりごとをしゃべりますか?」とあったので…
この手の煽り文句を口にするのは、恥ずかしさすらあるのだが、でも言わせてほしい…………「この映画を見て、涙腺が壊れない、そんな血も涙もない人間、この世界にいるんですか?」と。 何度見ても激烈に「オモシロイ!」と思える映画、というのはそうそうありま…
不定形の愛について語るための、優秀な語り部である「水」 水には形がありません。定まった形はありませんから、環境によって、変化します。円錐の容器に入れれば円錐に、地面に散らせばそのまま真横へ広がり続けます。熱を加えられれば蒸気となり、冷やせば…
正直本稿だけで自分のハイローへの愛憎(ラブが8割ですよ)をいつか『HiGH&LOWとオタクと私』というクソタイトルでブチ撒けたいのですが、とりあえず、一旦の区切りである『最終章』を見た感想をメインに書いてみることにします。 以下、不満・苦情をつらつ…
ハッタリが勝つ正義 いいですね。こういういい加減で、よくできた映画は。飽きがくることがありません。マカロニウェスタンというのもいいです。 1858年。南北戦争の始まる3年ほど前ですね。黒人奴隷のジャンゴ(ジェイミー・フォックス)と歯科医の賞金稼ぎ…
『家族になろうよ』てのがありましたが、そうカンタンになれるもんじゃありませんわな 家族を家族たらしめているものは何か、というと、これまた大きく書きだしてしまった気がしてしまうのだが、やはりそれは血のつながりではなく、「共有している時間」の濃…
ネタバレたぁなんじゃあ…………ここはブログじゃき、何を書いてもええんじゃ!!(ごめんなさい反省してます)
食べものをお粗末にしてはいけません
僕がいる街は、大都市とはいえなくとも、程よく自然(厳密に定義された「自然」とはまた異なる)があり、そこそこに観光でにぎわっていたり、清潔な住宅街があったり、大学があったり、物騒な情勢にしては治安も良い。しかし、もちろん、社会というものがある…
人間というヤツの性質は、どうやらそう変わることはないらしい。よく「歳を取ると頑固になる」なんてのを聞くが、そんなことはないなずなのだ。今現在、口から唾を飛ばしながら、どうでもいいことにイチャモンをつけているような老人は、決して痴呆のせいで…
もう既に各所で「Netflixなら○○がオススメ!」というのを見かけまくって、ウンザリしておられる方も、きっと多いことでしょうが(自分もわざわざそんなものは見ないし)、とはいえ、普段の会話で、比較的ストリーミングサービスに馴染みのない方から、「ヘイ、…
「デビルマン」を信じることはできませんか? 永井豪という漫画家で、最初に頭に浮かぶ作品といえばなんだろう。男子のスケベ心を鷲掴みにした『キューティーハニー』だろうか。それともフィギュアで遊んだ方も多い『マジンガーZ』だろうか。しかし、それ以…
さよならなんて云えないよ 出会いがあれば、別れがある。日が昇り続ける限り、自明なことであり、言葉にするのも陳腐だ。 もっと陳腐で、奥ゆかしいことに定評のある日本人ならば、口にするのも困難な言葉がある。それは「アイ・ラヴ・ユー」と「グッド・バ…