雑魚寝日和見記(20201226)
カラスが拳大ほどの石を器用にくちばしでつまみ、瓦屋根に運んでいく。すると、登った屋根から地面に転がし落とした。思わず感心してしまう。また意志を別の屋根に運んでいく。また落とすのかと思いきや、石を猛烈な勢いでつつき始めた。どうやら石を木の実と勘違いして、割って中身を取りだそうと思案しているらしい。
賢いのか、阿呆なのか。
それは石というもので、木から生ったものでなく、マグマが冷え固まったものであって......と説明してやりたかったが、そもそもカラスの言語を介さないので困った。
あのあともあの「実」を割ることに、苦心し続けていたのだろうか。
2020・12・26