ふしぎなwitchcraft

評論はしないです。雑談。与太話。たびたび脱線するごくごく個人的なこと。

雑記2(11月のあたまらへん)

 

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HiGH&LOWのTHE MIGHTY WARRIORS「DREAM BOYS」のライブ空間の再現度の高さに何度も震えます。震える、と言葉にすると嘘くさいですけどいやホントマジなのよ。


雑記、と書きながら、特に近況なんか書くまでもない(というか誰も興味ないでしょう)ということで、のらりくらり脈絡なく駄文を。

 

日本から飛び立ち、10数時間乗ること、ヨーロッパのある国へ。飛行機なんて久しぶりだ。耳抜きできるかな。機内食は何が出るんだろう。窓際なのかな。ゴチャゴチャ考えながら、出国審査を終え、飛行機へ。耳抜きは問題なくでき、機内食もそれなりで、席は通路側だったが、快適な旅路だった。隣のご夫婦が感じ良く、緊張もほぐれた。旅行に行かれるらしい。

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機内で映画が見れた。いくつか消化。劇場でもっと見たかったのに、数回しか行けなかった『ベイビー・ドライバー』があったのでこちらから。これはもう永久に見てられるな。ケヴィン・スペイシーの件の告発には心底ウンザリさせられたが、映画は別に関係ない。当たり前か。音楽への愛をここまであますことなく全身で浴びられる体験も中々ないだろう。エドガー・ライトの音楽の使い方は、他の監督がサンプリング程度に使うのとはまるで意味が違う。思い入れが尋常ではない。近所にTSUTAYAとかあったら、毎日のように通い詰めていたんじゃないだろうか。そんな少年エドガーの姿がありありと想像できるほど。あとこの作品、最高のおじいちゃん映画でもある。おじいちゃんに泣かさる。些細なところではあるんだけど、ベイビーとの意思疎通の場面で胸がキュン(滅多な事じゃ使いませんよこの擬音は)だった。2017年ベストムービーはこの一作でいいな。

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続けて『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー vol.2』を。iPodの次は、ウォークマンである(なお、今作で別の音楽プレイヤーに変わってしまうのだが)。1作目から好きが過ぎて色々なとこに目移りしてつい忘れがちだが、改めてクリス・プラットって顔がいいなとおもう。『マグニフィセント・セブン』『ジュラシック・ワールド』でもそうだが、彼がバンとスクリーンに映りこむだけで空気が起こりそうだし、事態が良い方向に転んでくれそうなワクワクを持たせてくれる。ヒーロー顔というか。昔だと三船敏郎なんかが近いんだろうか。MCUオールスター顔合わせの『インフィニティ・ウォー』でどのように登場するのか、今からワクワクである。というかほぼそれ目当てで見に行くかもしれないな。

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『Rough Night』は笑いっぱなしだった。スカヨハって元々こんな路線だったよな、と。いい意味で(?)アタマ悪いブラックコメディでたまには。これはソフトスルーされちゃうのかしら。バカすぎるし笑。死体のあまりのぞんざいさに機内食が咽るほど笑った。『ハングオーバー』ほどのテンポ感と勢いはないが、毎分バカをやるので偏差値下げたいときには悪くない。

ワンダーウーマン』があったのでザックリとアクション的な見せ場メインで飛ばし飛ばし見たが、一度目に比べ粗が目立ってしまったので見なきゃよかったと後悔しつつ、やはりこの映画はよくできた『ローマの休日』オマージュになっているのは明白で、続編はどうなるのやらと期待したくなったのも事実。ダイアナ(=ガル・ガドット)のセクシーなアンティークディーラーというラノベにいそうなキャラ設定もたまらなくツボで、森博嗣のVシリーズにいたかも、と思ったが、あれは男だったし、ディーラーでもないし、そもそも泥棒探偵だった。

 

残りの時間はずっと昔の『たまむすび』や『JUNK』のPodcastを聴き漁ってた。時間が経とうが、おもしろい話はおもしろい。伊集院光のオープニングトークを寝る前のお供にしていたころが懐かしい。最近は『ハライチのターン』『アルコ&ピース D.C.GARAGE』に続いて、佐久間Pが以前レコメンドしてた『朝井リョウ高橋みなみ ヨブンのこと』にハマっている。竹内涼真をどのように消費しているかを妄想するだけで楽しい。竹内涼真のオレが地方都市の男前としてローカルテレビに出演したい。お節介おばさん臭いが、あまりキラキラしているイケメンにはグッとこないので、涼真くんには永遠の二番手あたりでいてほしいところでございます。2人パーソナリティの帯番組にしては珍しくというか、明らかに接点のなさそうな朝井リョウ高橋みなみの掛け合いの拗れ方が、長い間連れ添ってきた夫婦のように小気味よく、「相性が合わない」とかブーブー文句垂れてるのがまた仲の良さが滲み出ててニヤッとしてしまう。時差ボケにならずに済みました。

桂枝雀柳家喬太郎の落語にも救われた。あと立川志の輔もルーティンにある。生活に根付いたカルチャーはお味噌汁みたいなあったかさがあって、ほっとできる。生きることの肯定をしてくれるだけでたのもしい。落語って不思議で、笑わせるものがあれば、怖がらせて震え上がらせるものもあって、時折無性に泣かせるものもある。オチがあるから「落語」になってるわけで、どこにでもいる人たちが右往左往している。こういうイマジネーションの育み方が落語のオモシロイところで、飽きないところである。趣味に人間観察なんて書くヤツのセンスはいかがなモノとは思うけれども、落語を聴いていると、人間であること全てを肯定されたような気がして、いつもよりも人間に興味が持ててきて、市場で野菜を選ぶおばさんやカフェでエスプレッソを片手に語らう夫婦に目を向け耳をそばだてたくなる。生きることはおもしろきことかな。

 

落語:野晒し 立川談志 - YouTube

外の国に行くと、価値観の違う出来事に遭遇するわけだが、当然のようにコンビニもなく、日曜は空いてる店なんて限られている。来た当初は戸惑ったがすぐに慣れ、むしろ食糧を買いだめするためにいく土曜日のスーパーが楽しいくらいだ。日本食が恋しくないと言えば、めちゃくちゃウソになる。とはいえ、こちらのご飯もしばらくして慣れてきた。餃子みたいな料理もあっていいものである。

こちらでは日本よりもビールを気軽に摂取できる、ということでパブに連れて行ってもらった。いやあ飲んだ飲んだ。プライドが許さないので吐きこそしなかった。しかし一歩手前ぐらいまで鯨飲した。あまり人とお酒を飲むことが好きではなかったのだが、ここまであっけらかんと色々喋れるのはいいことだな、と自分のそういった一面に安堵した夜だった。楽しかった。

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池田エライザの抜擢、慧眼すぎる。米津さんは彼女のきのこ帝国の弾き語りで打ち抜かれた民なのだろうか。

ストリーミング時代の恩恵を受け、海外でもオンタイムで日本の楽曲が聴ける。ありがたい話だ。米津玄師『BOOTLEG』聴いた。比類なきポップアンセム集だった。タカミに上り詰めすぎてちょっと末恐ろしいくらいで。この人はこの後どこに向かうのだろうか。もっと聞かないと。目が離せない。

あと今更すぎるがTWICEとBLACKPINKヤバい。特に「LIKEY」はもう完璧。満点。エクストリームなのに、音は軽くて、聴いててストレスがない。TTダンスの再解釈にもグッとくる。音楽というエンタメはどう時代と寝そべるべきなのかについてとても考えさせられる。SNSへのアプローチも軽やかに上手い。きゃりーぱみゅぱみゅがこうなる可能性はあるのかしら。水曜日のカンパネラは少し近いか。

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こちらに来る前に『ストレンジャー・シングス2』からの『IT』見て、帰宅後『グーニーズ』という流れをやったが、アレはよかった。またやりたい。

(以前『ストレンジャー~』については少し書いたのですが、やはりアレは一話ずつ掘り下げてこそだと思うので、年跨いででもやりたい次第です)

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ストレンジャー~』鑑賞後の症状として、やたらに散歩に繰り出したくなる、というのがあり、ついつい歩きすぎてしまう。幸い、散歩スポットには困っていないので、城を見に行くが多い。夕焼けごろに行くと、これがベタベタに美しく、ベタベタに観光写真みたいなのを撮ってしまうのだが、まあこれは景色が悪い

 

街を歩くと、すべてが新しく映る。もちろんこれも今だから、そう感じることあのかもしれない。それでも何か一つでも取りこぼさないように慎重に抱え込もうと必死になっている。『二人セゾン』の歌詞ではないが、風の中に吹き込む何気ない匂いに気付かないふりをしていた自分がもったいなく思えた。頬を撫でる風は冷たく、紅く染まった葉が地面に落ちている。過行く季節に想いを馳せるも、色んなことがなだれ込んできて、立っているのもやっとなのだが。

 

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平井堅さんのこのカバーを見つけて、繰り返し聴いてる。原曲が良いだけに、どうアレンジしてもよさそうですけど、こうも自分色にしっとり歌い上げられてしまうと惚れてしまう。『ようこそジャパリパーク』やってくれないかなあ。

 

DVDで『KUBO / クボ 二本の弦の秘密』を(わざわざ言うまでもないが、日本で公開されている頃には、大半が既にソフトでリリースされているので、ここぞとばかりに未見のモノを買い込んでしまった。ちょっと安いし)。PCの画面で見た後に、あの壮大でミニマルなパノラマをスクリーンで見れなかったことの後悔が強くなってしまった。「物語ること」は「遺伝子を紡いでいく」こととイコールであること。

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いくつかこちらでコーヒーを試したが、日本のコンビニクオリティのコーヒーが少々恋しい。アレは本当に画期的な代物だったのだな。セブンイレブンにいい気分にされたい(ステマ)。日曜にスーパーがないので不便と言えば不便だが、こちらの方はきちんと休んでいらっしゃるなあ、と安心するところもある。

 

そういえば、空港に降り立ったとき、ふと小沢健二『流動体について』が頭に流れた。並行世界の自分につい思いを馳せてしまう。『ツイン・ピークス』でもいよいよ並行世界の存在が明かされたようだ。IFをどれだけ夢想しても無常しか残らないのがなんだか切ない。カルピスがないので、瓶のコーラを飲むしかない。炭酸がのどの奥に刺さる。

 

 

(「日本に帰ってすること」リストを箇条書きしたメモに「長濱ねるの写真集を買う」がデカデカと書いてあるのは末期だな)

 

 

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今回もサンドイッチマン富澤なら「ちょっと何言ってるかわかんないです」というツッコミが入りそうな散文に成り下がってしまったが、そもそもこれは雑記ですので、そこのところは甘めに見ていただければ幸いです。