ふしぎなwitchcraft

評論はしないです。ただ流れる言葉。雑談。意味のない話。つまらない話。聞くに値しない話。たびたび脱線するごくごく個人的な話。

雑記3(M1とか欅坂46の紅白とか)

毎年「今年は明けるんだろうか」とソワソワするのだが、やっぱりいざ迫ってくるとなれば、明けちゃうもんで、不思議なものでございます。

年の瀬にかけての浮かれ具合にウンザリしつつ(伊集院光がラジオでよく毒づいているアレだ)、思い出すのは、おぎやはぎの漫才の前口上。いつかの『爆笑ヒットパレード』での

「めでたいねー 年明けたねー」

「明けましたねー」

「確か毎年明けてたかな?」

「多分毎年明けてるんじゃないかな」

「さすがに今年は明けないと思ってたけど、まさか明けるとは思わなかったよ」

「うん 明けたね」

「明けなかった年なんてあった?」

「うーん なかったと思う」

という、この間の抜けたやり取り。この脱力具合が大好きで、毎年新年を迎える度に、このぬるっとした感覚になる。なんだかんだ、明けちゃった2018年も、何卒よろしくお願いいたします。

 

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さて、そんなぬるっとした入りから、振り返っていくとして、12月初旬、2017年最も心が震えたことに、M1で繰り広げられた濃厚なドラマがあったかもしれない。とにかく豊作だった。

まず、そもそも、決勝に出られなかった面々が凄くて、個人的推しのAマッソと霜降り明星に、ハライチ、三四郎南海キャンディーズ、ランジャタイ、見取り図と濃すぎる。そんな誰が敗者復活してもおかしくねえな、という状況で、勝ち上がったスーパーマラドーナの安定っぷり。1発目にして、初出場、という今までならば圧倒的に不利な状況で、しっかりと観客から笑いを掻っ攫ったゆにばーすの大健闘(あのときの松本人志の客をうかがうような審査はかなり不満だった)。川瀬名人の情景描写力の高さ。空間の使い方が巧みで、無駄のないセリフたち。はらさんのモーションには信頼を寄せながら、決して見た目の面白さだけで押し通さない、実力に裏付けられた脚本。ネタ単体ならば、もうこれ以上の物はなかったように思う。マイ優勝コンビはゆにばーすでした。コントだけでなく、漫才も手堅いかまいたちの無双っぷり。兄弟という要素に加え、あの見た目のキャッチーさがキュートなミキ。練り込まれた脚本が印象的だったカミナリ。この後めちゃくちゃ売れそうな気配を残した、ダークホースさや香。全ネタが違うという脅威の生産量による盤石の態勢で勝負を挑んだ準優勝の和牛。そんなストレート勝負に挑んだタフな和牛を、後ろから膝かっくんで崩すような小ズルさと、その裏にある明確な知将っぷりで優勝を捥ぎ取ったとろサーモン。とにかく誰が勝ってもおかしくない、熱戦であった。久保田さんの涙には、もらい泣きしてしまった。MVPは司会の今田耕司さんでしょう。

そんな中で、最もハートに突き刺さったのは、圧倒的にジャルジャル。アイドル的な見た目や『めちゃイケ』での振る舞いで、鼻につきやすかったりして、どうも誤解されがちなコンビなのだが、そんな二人お笑いへの血を吐くような情熱と誠実さがビシビシに伝わってきたフリースタイル漫才の極北『変な校内放送』には、ドラマ版『火花』の夏の湿気が鼻につんと突き刺さって、そのストイックな生き様に涙してしまった。純粋なアイディア的なトリッキーさに、漫才という形式の耐久性をギリギリまで試すような、チキンレース的なヒリヒリ度合。一見、些細な事と思えたルールを、さらっと回収する手際に、後藤さんのキレキレのツッコミ。そして、あの二人の楽しそうな顔だ。もちろん、あの研ぎ澄まされたネタの裏にはすさまじい練習量があったはずなのだが、表面上はそんなことちっとも感じさせない。鍛え上げられた肺活量と、彼らにしか共有できない絆で、綱渡りに挑むフロンティア精神。プログレッシヴ・ロックをギリギリ踏ん張って、ちゃんと「ポップ・ミュージック」として成立させた漫才師としての意地だ。このネタ、イントロがよくって、観客を、気のおける友達とくだらないゲームをしていたあの頃に、この一言でタイムスリップさせる。

「あのさ、今から変な校内放送やるからさ、ちょっと盛り上げてほしいねん」

「校内放送」というテーマがグッとくるではないか。これまで苦楽を共にしてきたであろう彼らが、「輝かしくキラキラしていた青春の一コマ」を感覚と100%共有したわけだ。あの瞬間だけは、松本人志を「ワイドショーで偉そうに薄い発言しかしないひな壇大御所ジジイの松本人志」から「かつて世間を挑発し続けた笑いに貪欲なアナーキスト松本人志」に戻したんじゃないか。そのくらいの力が、彼らのタイムカプセルを掘り起こすようなネタにはあったのだ。

松本人志オール巨人(彼の懐の深さには常々いてくれてよかったと思う)を除いては、難色を示し、6位という結果に終わったジャルジャル。それを受け、悔し涙をこらえながら、芸人として、どうにか笑いに徹しようとする後藤さん。そんな必死な彼へ向けた「お前、ようボケ続けれるな」という福徳さんの言葉が、胸に迫る切なさで、見ているだけで苦しかった。ミスなくパーフェクトにやり切っても、真っ当に評価を貰えない。順風満帆に見えたキャリアから、劇場という大きな舞台の袖の見えない部分に追いやれた、彼らの淘汰される側の悲しみ。もっと彼らが報われてほしい。そう願わずにはいられない。まだ彼らの青春は終わっていないはずなのだ。また「博打」を見せてくれ。頼む。


ジャルジャルコント『逆ー!!!』

あのジャルジャルのネタに「単調だからもうひと捻り欲しい」という指摘を見たが、それをやったら漫才とは呼べなくって。そんなこと、漫才の当事者の人の方がわかりそうなものだが、それはオールドスクールな漫才で闘ってきた中川家博多華丸だから仕方がないか。大吉先生の逡巡が伺えるラジオでのコメントも「なるほど」とは思わされた。新しいものに対する戸惑いが大きかったそうだ。若い世代の芸人達には、これからも持ちうるイマジネーションを最大限に駆使して、お笑いのイリュージョンを成し遂げてほしい次第でございます。

キングオブコントもM1も、審査員をベテランでなく、現役でステージに立つ芸人のみにするべきだと思うのだが、もうしばらくはこの体制が続いていくんでしょうねぇ。

 

オペラを見に行く。演目はモーツァルトの『魔笛』だ。マニアと言えるような知識量はないので、評するようなことはできないのだが、自分が知ってる『魔笛』とはまた違ったフレッシュなもので、特に舞台装置に目が入ってしまった。「夜の女王のアリア」が圧巻だったので、これを見られただけでも、料金分の価値はあったように思う。同行した友人いわく、相当レベルが高い舞台を小さな劇場で見れたんだから超お得だよ、とのこと。2018年は生モノをもっと見れる年にしたい。出不精を治さねば。

 

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FNS歌謡祭での、平井堅×平手友梨奈の「ノンフィクション」パフォーマンスの凄まじさ。sia『シャンデリア』を彷彿とさせる。永遠に塞がることのない傷をどうにか埋めようと、もがき苦しみ、身を削るような「舞い」に、心を奪われない者がいるのか。彼女の身体は「物語る」ためにあるようだ。孤独に埋もれそうな少女を、どこかの地平から呼び戻す、あの憑依ぶり。華奢な肉体に、どれだけ抱えきれないエネルギーを有しているのだろうか。あの齢にして、何者にも近寄らせない孤高の境地。絶対的な拒絶。全てを振り切った先の自由。刹那の表情や腕の一振りで、観客から痛みや苦しみを感覚として呼び覚ますことができるのは、それは彼女が正真正銘の「アーティスト」だからだ。

kuro-matsu2023.hatenadiary.jp

『ジム&アンディ』を見ていたら、どうも平手友梨奈さんも仙人になってしまうのでは、と不安になる。よく「憑依型アーティスト」なんて言いまわしがあるけど、やはりあの手のメソッド演技は精神にとんでもない負担をかけるし、なぜにヒース・レジャーはなぜ命を落としてしまったか、とかも自然と紐解かれるので『ジム&アンディ』は実に貴重な映像資料集なわけなんですよ。


東京03 - 「大丈夫です」/『第6回 東京03単独ライブ 「無駄に哀愁のある背中」』より

月末はサンドウィッチマン東京03Youtubeチャンネルは本当に楽しみ。まあ、そんなん関係なく毎日のように見ているけど。

年末年始のサンドリまとめ聴きは、恒例行事化してきたな。ゲスナーの戦場であり、楽園でもある。有吉さんはラジオが一番面白い。

藤井Pの影響で聴きだした、BAD HOPによるリバトーク、普通にラジオとして面白い。

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水曜日のダウンタウン』の「フューチャークロちゃん」企画。またしても、バケモノ企画で、とんでもない傑作回だった。クズなんだけど、悪人ではない、なんだか憎めない味がありすぎるクロちゃんという素材で、ギリギリバラエティができる残酷ドキュメンタリーを、笑いと狂気の綱渡りで成功させた、スタッフはどうかしている。ラリってるとしか思えない。サンドウィッチマン伊達さんのツッコミテストのような企画もファンとして最高でした。

以前も書いたが、高いところ払わないと、コーヒーはやはり日本のが確実にうまいので、セブイレのあの機械を背負って、次回はこちらに来たい。

近頃は、街を歩けば、ケバブ屋に当たる環境を生かし、ケバブ屋巡りを巡行している。基本的にどこも美味いので、優劣がつけがたい。

日本米でなくても、炊飯器で米を炊くと喜ばれるようで、炊飯器持参でホームパーティに臨んだのは、大成功だったようだ。みんな口々に美味いと言ってくれたので、おにぎりのある文化圏で育ったことへの感謝でいっぱいになった。

よく、海外在住の人が、Twitter上で「日本はここがダメなんだ」というのを前々から見るのだが、いざ外に出てから見まわすと、そうでもないのにな、と感じる。もちろん、課題は山積しているし、決して楽観的な状況ではないのだが、少なくとも、自分が外にいる間は「日本のこういうところって、まだまだ旨味があるよ」ということを発信できたらな、とは思う。だって、ああいう出羽守オバさんってすごく無責任じゃないですか(かといって、「日本のここは良いよね」をライト側のイデオロギーに利用されるのは嫌なのだが)。

 

『有吉の壁』、アルピーと三四郎がただ愛おしかった。あれを6時間くらいやったらいいのにな。有吉さんがゲラゲラ笑って、周りの芸人が好き放題伸び伸びボケる。あの空間はシビアだけど、みんな楽しそうで大好きだ。

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全体的な紅白の感想としては、欅坂と椎名林檎星野源が圧倒的で、他がかなり霞んでしまってたな。「目抜き通り」は日本のありとあらゆる街のテーマソングにしていただきたい。林檎さんは、情景を呼び起こすのが非常に上手いですね。上手いとかいうのも失礼か。

乃木坂の「インフルエンサー」楽曲自体はこれまでのシングル群の中では、かなり下位の部類に入るはずなのだが、年末にかけての「2017年のヒットはこれだ!」というゴリ押しを見ていると、そう悪くないのかもと思えてきたし、総体としてのビジュアルの良さを売り出すのには確かにうってつけだ。生駒さんと中田さんの豹変ぶりには毎回惚れてしまう。2018年はもっとアンダーに飛躍してほしいな。本丸の3rdはそこそこ残念な寄せ集めみたいな内容だったので、アンダーアルバムには期待しています。

バナナマン乃木坂のコラボ、知らない人が見たらどうなるんだろう、とは思いつつも、やはりテレ東の番組で「乃木坂とはもうこれが最後だろうし、思い出作りたい」とボソッと呟いた日村さんの真剣な面持ちを見ると、自分たちができるものは何としても残してあげたいんだろうな、という親の真心を感じてウルッとくる。番組とか見ていても、彼女たちのそばにいる時間が楽しくて仕方がないんだろうな。

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欅坂の紅白パフォーマンスにやられすぎて、大晦日に飼っていた愛犬が具合が悪くなってゼェゼェと息し始めたときの同じくらい、取り乱してしまった。「紅白のあの後にCDTVの年越し生ライブなんて過酷すぎる…………僕は嫌だ!!」という興奮した呟きをしてしまったほど。普通に考えたら彼女たち普通にまだ18歳未満いるし、深夜帯に生出られないじゃねえか、という基本中の基本を見失ってしまった。好きになると、こんなにも人は無様になるのか(糞ポエム)。万全とはいえない状況で、3人も倒れたことは異様で不幸な事態なのだが、そんな中で見せた菅井さんや守屋さんのキャプテンらしいプロ意識、未来の同志を気遣う内村さんの若き兵士を見守るような「大丈夫?」のかけ声、渡辺梨加さんや上村莉菜さんの衛生兵のような優しくて強い介抱、など絆を感じられるアツい瞬間もあった。ただ、欅坂の後ろにいる大人の仕立てる残酷ショーには正直な話をすると、元旦から腹が立ってしまった。2017年の紅白を境に仕切り直しをして、「二人セゾン」に続くしなやかなポップソングと共に新しい漢字欅の体制を築くべきタイミングで、武道館を設定するのは、気が触れているとしか思えない。ファンに喜ぶな、とは言わないが、いっそのこと不買運動でもすれば、彼女たちが休める環境を作れるのでは、と思うほどだ。自分が愛するグループで武道館という花舞台を祝福できないことがとても悲しい。彼女たちに今必要なのは「休息」であり、メンタルに追いつくフィジカルの土台作りであるべきだ。ひらがなけやきのグルーヴの向上を見ても、そんなことは明らかなのに、なぜ21人の少女たちを苦しめ続ける必要があるのか。設定するハードルの高さがあまりにバカげていて、理解に苦しむ。とはいえ、本当にお疲れ様でした。

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父親から「欅坂の女の子すごいな、あの髪短い子」とおそらく平手さんらしいことを褒めたたえるLINEが届く。ウッチャン世代にはやはり彼女らのひたむきさは刺さりまくるのだろう。『カウボーイ』での太田さんの熱の入れようにも近いモノを感じた。

『クイズ正解は1年後」岡田准一宮崎あおいの結婚を預言してた劇団ひとりスゲエ。あと和田正人吉木りさ、結婚してたのか。有吉・小木・矢作のトライアングルに野爆くっきーは強すぎる。あの4人だけで正直回せるくらい。ライガーの素顔のくだり好きすぎる。マスパン、かわいいなあ。ドラクエⅪ呪文クイズの「オダムド」「セトウチ」は笑い死ぬかと思った。あとサザエさん次回予告大喜利も爆笑で失神しかけました。


MONSTERS WAR 2017サイファー フル

フリースタイルダンジョンMonsters Warで集結したチーム呂布カルマのコンビネーションの良さ。カルマがクリティカルなフックかまして、そこにR指定と晋平太がすかさずWパンチをぶち込む。スゲエチームだ。漢さんのギラギラした感じがヒリヒリしてカッコよかった。やっぱDOTAMA、キャラが大好きだわ。アルピー平子さんのベンチャー企業の社長のようなコメントはウケた。

炎の転校生」見始めるも、10分持たず。あんな低クオリティを良しとする文化圏がどこにあるのか。酷すぎた。

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『格付けチェック』全問正解するガクト以上に存在感を残し、予定調和を崩して爆笑を誘った「逆神」生田絵梨花のモンスターっぷりに、たっぷり笑わせてもらった。ひな壇の芸能人が全員ショボく見えるくらい輝いてました。尼神との相性もすげえ良い。彼女は乃木坂という枠では語り尽せない、才能にあふれた人なので、もっと活躍の場が増えることに期待。

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「ゴッドタン」のマジ歌、毎年毎年、高クオリティのものが出てくるので天井を知らないまともにクレイジーだ。バナナマン日村さんのヒム子の怒涛の伏線回収は安定で、PPAPからの「誰が板東英二や」という鉄板ネタは無敵すぎる。バカリズムとEMCのコラボってだけでもヤバいのに、そこに桜井玲香(乃木坂46)の傑作個人MVがネタにあるというのが、さらにヤバい。ハライチ岩井さんのこれまでのラジオ含めた腐りっぷりを、ただの腐りに終わらせずに、熱いメッセージ性と共に全身から解き放ってたのに胸が熱くなった。面白くてカッコいいとかズルいよ。東京03が地味にアルファルファ呼ばわりなのも、ゴッドタンらしいアットホームな愛のあるイジリで好き。


江本祐介「ライトブルー」MV

年越しのラジオ番組のせいでガッツリ寝坊した澤部さんを「お前はいい奴であれ」と岩井さんが叱る流れ、ニンマリしすぎて年始の『ハライチのターン』がめちゃくちゃ楽しみになった。

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年始になるとなぜか伊丹十三タンポポ』が無性に見たくなる。あの作品はホントにいつ見てもいい。近いうちに他の伊丹作品も含めて、ブログ記事にできたらいいな、というのが直近の目標。ついでに『マイ・インターン』も見る。デ・ニーロがスーツを着て立っているだけで可愛い。あんなに人を殺めてきたのに。

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ジャスティン・ティンバーレイクのアルバム、2013年の傑作大名盤『The 20/20 Experience』から首を長く長くして待っていたので、新作は嬉しすぎる。ファレルとティンバランドという、鉄壁の布陣のようなので、もう間違いないっしょ。アルバムタイトルが『Men of woods』で、ジャケがボン・イヴェールっぽいのも期待を大いに煽られる。そういえば、ボン・イヴェールの来日からもう2年以上経つのか。早いなあ。あれだけはもう一回体験したい。

 

おしまい