ふしぎなwitchcraft

評論はしないです。雑談。与太話。たびたび脱線するごくごく個人的なこと。

マイケル・ジャクソン症候群に陥らないために 星野源『そして生活はつづく』→『おげんさんといっしょ』

「あなた」と「わたし」でひとつにはなれない kuro-matsu2023.hatenadiary.jp (星野源『アイデア』についての稿で書き損じてたところを補う形での追記のような文章になります) ひとりの集合体で集団や組織は形成される。どんなに結束力の強い手段でも、顔も…

蘇える変態は喪服でダンスを踊る 星野源『アイデア』

「おはよう」と「さよなら」、そして日常はつづく 「ラテン文化*1の流れそのものが、レンゲの花のようなもので、私にわかりますのは日本的情緒―たとえばスミレの花のようなものだけなのです」と岡は言う。 レンゲとスミレの優劣を云々するのではない。レンゲ…

西川美和『永い言い訳』

自分を大事に思ってくれる人を、簡単に手放しちゃいけない。 みくびったり、おとしめたりしちゃいけない。 そうしないと愛していい人が誰もいない人生になる。 梅田のグランフロント大阪で本を立ち読み(は体質的にできないので、正しくはただ本を眺めて、な…

こうの史代『夕凪の街 桜の国』

「十年経ったけど、原爆を落とした人はわたしを見て『やった!またひとり殺せた』とちゃんと思うてくれとる?ひどいなあ。てっきりわたしは、死なずにすんだ人かと思ったのに」

テイラー・シェリダン×ジェレミー・レナー『ウインド・リバー』

クリス・プラットとジェレミー・レナーとデンゼル・ワシントンは、現代アメリカ3大父性ムンムン俳優

雑記5(自閉症スペクトラムってなんぞや)

日本に帰ってしばらく経ち、前より決まっていた療養をしている。まあ、療養といっても、仕事と並行して、カウンセリングにちょこまか顔を出すぐらいのことなのだが。まあなんというか気楽な身分なもんだなあ、と久しぶりの田舎の暮らしでそれなりに落ち着い…

松岡茉優 + 大九明子『勝手にふるえてろ』

わからん………てんで、わからんけど、なんか分かるぞ………と、どうでもいいトラウマまで呼び覚まされた名シーン <前回> kuro-matsu2023.hatenadiary.jp 以前カウンセリングを受けたとき、項目の中に「あなたはよくひとりごとをしゃべりますか?」とあったので…

All You Need is one Killer Track エドガー・ライト『ベイビー・ドライバー』

この手の煽り文句を口にするのは、恥ずかしさすらあるのだが、でも言わせてほしい…………「この映画を見て、涙腺が壊れない、そんな血も涙もない人間、この世界にいるんですか?」と。 何度見ても激烈に「オモシロイ!」と思える映画、というのはそうそうありま…

サリー・ホーキンス + ギレルモ・デル・トロ『シェイプ・オブ・ウォーター』

不定形の愛について語るための、優秀な語り部である「水」 水には形がありません。定まった形はありませんから、環境によって、変化します。円錐の容器に入れれば円錐に、地面に散らせばそのまま真横へ広がり続けます。熱を加えられれば蒸気となり、冷やせば…

中茎強・久保茂昭 『HiGH&LOW THE MOVIE3 / FINAL MISSION』

正直本稿だけで自分のハイローへの愛憎(ラブが8割ですよ)をいつか『HiGH&LOWとオタクと私』というクソタイトルでブチ撒けたいのですが、とりあえず、一旦の区切りである『最終章』を見た感想をメインに書いてみることにします。 以下、不満・苦情をつらつ…

クエンティン・タランティーノ『ジャンゴ 繋がれざる者』

ハッタリが勝つ正義 いいですね。こういういい加減で、よくできた映画は。飽きがくることがありません。マカロニウェスタンというのもいいです。 1858年。南北戦争の始まる3年ほど前ですね。黒人奴隷のジャンゴ(ジェイミー・フォックス)と歯科医の賞金稼ぎ…

是枝裕和『万引き家族』

『家族になろうよ』てのがありましたが、そうカンタンになれるもんじゃありませんわな 家族を家族たらしめているものは何か、というと、これまた大きく書きだしてしまった気がしてしまうのだが、やはりそれは血のつながりではなく、「共有している時間」の濃…

白石和彌『孤狼の血』

ネタバレたぁなんじゃあ…………ここはブログじゃき、何を書いてもええんじゃ!!(ごめんなさい反省してます)

『君の名前で僕を呼んで (Call Me By Your Name) 』

食べものをお粗末にしてはいけません

『クワイエット・プレイス』

だるまさんがころんだっ

『ブラックパンサー』

陛下マジで次は頑張れ?な?

マジカルで鮮やかな色した景色の中で走りぬける子供たち『フロリダ・プロジェクト』

僕がいる街は、大都市とはいえなくとも、程よく自然(厳密に定義された「自然」とはまた異なる)があり、そこそこに観光でにぎわっていたり、清潔な住宅街があったり、大学があったり、物騒な情勢にしては治安も良い。しかし、もちろん、社会というものがある…

雑記4

ハーブティー20パックが100円程度で買える国なので、ここぞとばかりにルイボスティーを買い占め、毎日5パックペースで消費している。おかげで、肌の調子がすこぶるいい。 と、書きだし、なんだこの気色悪い始まりは、と筆を折ろうかと迷ったが、事実は事実な…

いつもポケットにハンカチを(ナンシー・マイヤーズ『マイ・インターン』)

人間というヤツの性質は、どうやらそう変わることはないらしい。よく「歳を取ると頑固になる」なんてのを聞くが、そんなことはないなずなのだ。今現在、口から唾を飛ばしながら、どうでもいいことにイチャモンをつけているような老人は、決して痴呆のせいで…

Netflixで「どれから見ればいいのかしら?」と迷ったときの処方箋

もう既に各所で「Netflixなら○○がオススメ!」というのを見かけまくって、ウンザリしておられる方も、きっと多いことでしょうが(自分もわざわざそんなものは見ないし)、とはいえ、普段の会話で、比較的ストリーミングサービスに馴染みのない方から、「ヘイ、…

誰がために人は泣くのか(湯浅政明『DEVILMAN crybaby』)

「デビルマン」を信じることはできませんか? 永井豪という漫画家で、最初に頭に浮かぶ作品といえばなんだろう。男子のスケベ心を鷲掴みにした『キューティーハニー』だろうか。それともフィギュアで遊んだ方も多い『マジンガーZ』だろうか。しかし、それ以…

唄うことは難しいことじゃない(湯浅政明『夜明け告げるルーのうた』)

さよならなんて云えないよ 出会いがあれば、別れがある。日が昇り続ける限り、自明なことであり、言葉にするのも陳腐だ。 もっと陳腐で、奥ゆかしいことに定評のある日本人ならば、口にするのも困難な言葉がある。それは「アイ・ラヴ・ユー」と「グッド・バ…

ノア・バームバック 『マイヤーウィッツ家の人々 (改訂版) 』

『カルテット』で、坂元裕二は夫婦のことを「別れることができる他人」だと、松たか子に語らせていたが、兄弟(便宜上、兄と弟と書いただけで、兄と妹でも、姉と弟でも構わない)ならば、彼は何と喩えるのだろうか。 人が生まれてから、一番最初に属するコミ…

ザ・ダファー・ブラザーズ『ストレンジャー・シングス』2×01 「マッドマックス」

それはただの現実逃避なのかもしれない。 でも、少なくとも、孤高と共働が一緒にある世界を目指しながら、怪物と対峙して、「彼ら」と共に冒険することで、失った青春を、屍のままの過去の肉体を、たとえ疑似的にでも、再生することができるなら、それは「救…

チャーリー・ブルッカー『ブラック・ミラー/サン・ジュニペロ』

あなたと歩む世界は 息をのむほど美しいんだ 人寄せぬ荒野の真ん中 私の手の中を握り返したあなた あなた以外思い残さない 大概の問題は取るに足らない 多くは望まない 神様お願い 代り映えしない明日をください 宇多田ヒカル『あなた』の歌詞から思い起こし…

アジズ・アンサリ『マスター・オブ・ゼロ』(イントロ)

見終わってしばらく、「このドラマ以外のドラマをもう愛することができないかもしれない」と思わせた経験があるだろうか。自分にとっては、『マスター・オブ・ゼロ』がそんな作品である。 掬っても掬ってもこぼれる人生の砂粒 人生は選択の連続である。あま…

ラブリーな「彼女」について(小沢健二と満島ひかり)

あなたはポップスターとミューズの対談をご覧になられたことがあるだろうか。もし、まだご覧になられていないのならば、視聴することを強くお薦めする。上質な30分が約束されていることを保証しよう。小沢健二と満島ひかり、というこの並びが、本当に贅沢。…

欅って書けない『長濱ねると齋藤冬優花の2人の休日in長崎』

事の始まりは、『欅って書けない』内のフィーリングカップル(途中、ハライチ澤部さんがねるとんネタをやっても、土田さんが拾うまでメンバーがポカンとするのが可笑しかった)なる、女の子と女の子のイチャイチャが見たい若干変態的な趣向を持ったオタクか…

The Best TV Shows of 2017 (高密度で高速な時代の移り変わり)

2017年ベスト映画の記事の際に「ドラマももはや映画と一緒に語られなきゃ本来はおかしいよねー」という旨のことを書きましたし、時間数的にも映画よりドラマ見てる方が多いに決まっているので、それならばとまたまたカウントダウン形式でダラーッと備忘録的…

2017 Best Movies 20 (ベストと言いつつ「あの映画見てなかった」が沢山でお手上げです)

早くも「暦の上ではディセンバー」ということに気付き膝が笑うわ。なんつって。年の瀬ですからね、どこもかしこも「総決算、総決算」とやかましく、せっつくように便乗して「映画ベスト」という、なんともしょうもないリストを作らなければならなくって(そん…